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冷遇の2月

2月はどうして28日しかないのだろう。
4年に1度だけ29日目が付与される(うるう年という)ものの、6月や11月と比べても1日少ない。
他の月と比べ、よくて1日、うるう年でない年(平年という)には最大で3日も冷遇されるわけだ。
2月生まれをはじめとする関係者は本件に対し、メロスより激怒していいと思う。

しかし、激怒するだけで物事は解決しない。
ぼくはよくよく考え、とてもいい方法を思いついた。
2月の日数をうるう年に31日とし、平年は30日にするのだ。
ともすれば永遠の30日組(4、6、9、11月)が「ずるい」と言うかもしれないが、本来こんな面倒な処理はくれてやって構わない。
物事には段取りというものがあるから、2月に平等な日数を与えることが第一である。

さて2月に付与した日数は、どこかで1日ずつ引かねばならない。
候補は当然31日組(1、3、5、7、8、10、12月)ということに。
ここからふた月が30日組へ移動(異動?)するのだ。
まさにバトルロイヤル。
しかしここでも公平を期す必要がある。
それは31日組内で既に生じている不平等だ。

まず明らかに除外すべき月として12月が挙げられる。
12月は大晦日という行事ならぬ行事があり、31日組の中でも特に冷遇されている。
「年中無休」と明記しながら「※年末年始を除く」という理不尽を誰でも目にしたことがあるだろう。
したがって12月の日数を減らしてはいけない。

また「年末年始」の影響は文字通り1月にもあてはまる。
月初ではあるものの、三が日における自由度の低さは十分に考慮されるべきであろう。

3月もまた年度末という時期を考えるとラスト1日の重みが違う。
末日の変更による影響は、最大公約数的にとどめなければならぬ。

「根本原因たる8月に引き取らせろ」という声に対しては、夏休みの宿題が終わらないお子たちから「大人のケンカに巻き込むな」と文句が出そうでこわい。

残るは5月と7月と10月。
ここへいたると、おのおのが31日の必要性を訴え、既得権益を手放すまいと必死の形相である。
ゆえに最終選考は難しく、しかも独自の結論を本エントリで出してしまうと、該当月に関係する各所から嫌われそうで、やはりこわい。

ところで、ぼくはひとに嫌われるのがイヤで、できるだけよく見られたい。
そんな原点に立ち返り、みんながハッピーになる(俺様が嫌われ者にならない)筋書きを頑張って導いた。
それこそは現状維持であった。
2月の関係者は今までどおり過ごすことで寛容さを示し、31日組は誰も不利益を被らない。
時計職人は胸をなでおろし、印刷業界に激震は走らず、「ニシムクサムライ」が相変わらず使える教育現場はこれからも平和である。

ところでこんな結論に導くと「この問題提起は不要だったのでは?」という顔にぶつかりそうだ。
否。断じて否である。
何も変わらないことの価値は、本エントリの存在によって証明された。
ジャンケンの「裏」と「裏の裏の裏」で意味が違うのと同様、認識の有無によって物事はその姿のまま意味を変えて生まれ変わるのだ。
議論の結果、元通り。という現象があったなら、それは決して徒爾ではない。